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デジタル会員証とは?機能やアプリ化のメリット、導入方法までを詳しく解説!

2023.11.22

店舗の集客や、リピーター獲得には顧客管理が欠かせません。
その顧客管理の方法のひとつである「デジタル会員証」
最近では街で買い物をしていると、多くの店舗でデジタル会員証が取り入れられていることがよく分かります。

本記事では、デジタル会員証とはなにか?導入のメリットや導入時の注意点、導入の方法についてご紹介します。デジタル会員証導入を検討中の方は、是非参考にしてみてください。

デジタル会員証とは

「デジタル会員証」とは、スマホやタブレットのアプリを用いて利用できる会員証のことです。よく利用されている、紙やプラスチックのカードは、顧客情報の正確な管理やユーザーの紛失リスクの観点で、デメリットもありました。

しかしデジタル会員証は、クーポン発行やユーザーへのメッセージ送信、購入履歴の閲覧やポイントの管理など、顧客情報の正確な管理ができるようになり、それらを活用したマーケティングも簡単に行えるようになります。また、持ち歩きが不要なため、紛失のリスクもありません。そのため、マーケティング施策として導入する店舗が増えています

デジタル会員証が普及した背景

では、なぜ導入する店舗が増えているのでしょうか。

ポイ活(ポイントを集める活動のこと)の流行や物価の高騰で、消費者のポイントに対する意識が高まっているものの、紙やプラスチックカードは枚数が増えるとお財布の中がかさばったり、レジで財布からカードを出すのに手間と時間がかかってしまいます。

その為、今やほとんどの人が日常的に持ち歩いているスマートフォンのアプリで、電子的にポイントカードや会員証を管理でき、お財布の中もかさばらないという多くのメリットがある「デジタル会員証」が普及しました。

デジタル会員証の機能

ここからは、デジタル会員証に備わっている機能をご紹介します。

・会員証表示機能

最も基本的な機能が「会員証の画面表示」です。

アプリの会員証ページに記載されるQRコードやバーコードを読み込むだけで、利用者が会員であることを簡単に確認できます。

・クーポンやポイント機能

クーポンはアプリやメールで配信でき、ポイントもデジタルで付与されるため、利用者が誤って処分したり忘れたりすることがなくなり、買い物をスムーズに行うことができます。事業者も管理がしやすくなり、リピート促進に役立ちます。

・スタンプ機能

クーポンやポイントだけではなく、スタンプカードもデジタル会員証で管理できるものもあります。

紙媒体などのカードは、お店への持参を忘れてしまうと、その場ではスタンプが貯められない、もしくは次回来店の際に貯めるための申請が必要でした。その点、デジタル会員証であれば、持参し忘れによるスタンプの貯めそこないがなくなり、店舗側のスタンプ押印の手間も削減できます。

・プッシュ通知機能

キャンペーンなどの情報をプッシュ通知でお知らせできることも、デジタル会員証ならではの機能です。アプリ普及前は、セールの告知やキャンペーンはメールやチラシの手段が一般的でしたが、アプリのプッシュ機能では、リアルタイムな情報を自動で通知することができます。こうした新鮮な情報が顧客の目に留まることが、販売促進に繋がります。

デジタル会員証の導入メリット【顧客側】

では、デジタル会員証が「顧客側」にどのようなメリットをもたらすのか、具体的に見ていきましょう。

・持ち運びが便利

デジタル会員証は、スマートフォンなどのデジタル端末を持ち歩くだけなので携帯性に優れており、各店舗で複数の登録をしても紙やカードが溜まらないため、かさばる心配もなく気軽に会員証を発行することができます。

また、端末を無くさない限り会員証紛失の恐れもなく、管理が非常に楽になります。

・貯めたポイントの使い忘れ防止

アプリ上でポイント残高や有効期限を簡単に確認できるようになります。また、日常的に持ち歩いていることが多いため、紙やプラスチックカードと比べると持参忘れが減り、有効期限切れなどによるポイントの使い忘れを防止することができます。

・店舗からの情報入手

従来の会員証は、顧客の会員証明やポイント獲得のために用いられていました。しかしデジタル会員証は、営業時間の変更や新製品のお知らせ、セールやイベントなどのお得な店舗情報も受信することができます。

デジタル会員証の導入メリット【店舗側】

次に「店舗側」ではどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

会員情報の管理がしやすくなる

デジタル会員証は、顧客側に情報を登録してもらうため、データ入力作業の手間を省くことができ、さらに、ポイント付与履歴や購買履歴を自動でデータベースに蓄積することができます。

紙やプラスチックカードで運用する場合と比べると、情報管理にかかる工数や手間を大幅に削減することができ、管理自体もしやすくなるでしょう。

会員情報に基づいた施策ができる

蓄積した会員情報を活用し、顧客ニーズや利用歴に基づいたマーケティング施策を検討できるようになります。
例えば、年齢別や地域別にセグメント分けをし、配布するクーポンの内容に変化をつけたり、会員ランクに応じた特典の配布など、よりパーソナライズされた施策ができるようになることも、メリットです。

顧客育成がしやすく利用率向上につながる

店舗のお得な情報を会員のスマートフォンに配信できるため、これまで持ち運びが面倒で会員証を発行しなかった顧客を取り込める可能性から、利用率の向上が期待できます。 

また、スマートフォンの通知機能を利用しタイムリーに情報を配信すれば、店舗への来店を促すことも可能になります。

広告費を押さえながら集客ができる

デジタル会員証を通じたリピーター促進により、情報誌やWeb広告、折込広告などへの費用を抑えることができます。 

会員証のメッセージやプッシュ通知の活用で、会員へ直接情報を届けられるため、広告掲載の種類・期間・頻度の減少から、長期的に見て広告費の削減に繋がります。

会員情報漏洩のリスク低減につながる

利用サービスのセキュリティ対策をしっかり実施しておくことで、会員証発行時に登録してもらう個人情報の管理が強化でき、情報漏洩のリスクを軽減することができます。

紙媒体の管理は、人的要因などによる漏洩リスクも高まるため、顧客にとってもデジタル会員証での情報管理は安心材料となるはずです。

デジタル会員証導入の注意点

・導入・運用コストを踏まえた目的の明確化

デジタル会員証の導入・運用にはコストがかかるため、導入の目的を明確化したうえで導入することが重要です。運用コストがいくらかかるのか等、事前に把握しておくことや、費用対効果について検証しておくことも必要です。

・アプリダウンロード促進施策が必要

デジタル会員証は、顧客にアプリをダウンロードしてもらう必要があります。そのため、アプリダウンロード施策を同時に行う必要があります。

広告やSNSでの周知や、店頭での声掛けなどを積極的に行い、アプリダウンロード数を伸ばすための施策を実施しましょう。

・スマートフォンを持っていない人への対策

スマートフォンが普及しているとはいえ、まだ持っていない顧客も一定数います。そういった顧客には引き続き紙やプラスチックカードの会員証で対応し、デジタル会員証と物理カードの併用で対策を講じることをおすすめします。

・セキュリティ対策

デジタル会員証で得た顧客情報は、データベース上に蓄積されるため、ウイルス感染や不正アクセスなどの外部攻撃を受けるリスクがあります。こういった攻撃から顧客情報を守るため、会社の信頼を損なわないためにも、強固なセキュリティ対策は必ず講じることが重要です。

デジタル会員証の作り方

ここからは、デジタル会員証アプリの作り方をご紹介します。

・アプリ作成プラットフォームの利用

「アプリ作成プラットフォーム」とは、ビジネス向けのアプリをノーコードで作成できるクラウドサービスを指します。特別なプログラミング知識が必要なく、比較的低コストでアプリを作成できるのが特徴です。しかし、プラットフォームでのアプリ作成は、機能やデザインの選択肢が限られたり、料金プランや利用者のレビューなどもそれぞれ異なるため、自社のニーズにあったものを選択する必要があります。

・LINEミニアプリの活用

日本で圧倒的なシェアを持ち、ビジネスでも積極的に活用されているLINEのビジネスアカウント「LINEのMessaging API」を利用すれば、LINE上で動作するデジタル会員証アプリを作成できます。Messaging APIは、JavaScriptやPythonなどのプログラミング言語を用いて、LINEとの通信を行うことができるAPIであり、比較的簡単にLINEアプリを作成できます。このとき、LINE Login機能を導入すると、LINEアカウントを持つユーザーがアプリにログインできるため、ユーザー情報の取得や、LINE Messaging APIを利用したメッセージの送信などが可能になります。

・フルスクラッチでの開発

フルスクラッチ開発とは、ゼロから開発する方法です。メリットは、完全に独自性のあるシステムを構築できることです。自社のビジネスやサービスに合わせたデジタル会員証を作ることができ、自由度が非常に高いため、多様な機能やデザインを取り入れることができます。

一方で、開発コストや時間がかかるというデメリットもあります。

デジタル会員証導入事例

カラオケの会員証をデジタル化(カラオケプラザ童夢)

カラオケプラザ童夢では、これまで紙の会員証・スタンプカードを使って顧客管理を行っていました。
店舗の認知拡大や、お客様とコミュニケーションが取れるツールを活用したリピーター獲得を目的にアプリを導入しました。
販促活動の幅が広がったとともに、会員証もアプリで管理できるようになったことでお客様の利便性も向上しました。

会員証・スタンプカードのデジタル化で、より効果的な販促とリピート率向上を実現しました。

デジタル会員証をさらに活用するには

POSシステムとの連携

POSシステムと連携をすると、POS端末から直接ポイント/スタンプ処理を行うことができます。また、会員情報と購買履歴を紐づけることができ、この商品の需要はどういった人にあるのか、商品がより売れている時間帯はいつか、などを把握し販売戦略に活かすことができます。

オンラインとの連携

実店舗とあわせてオンライン店舗も展開している企業は、ECサイトなどのオンラインとの連携で、実店舗×オンライン店舗の購買情報を一元管理することができます。
顧客側も、実店舗で貯めたポイントをオンライン店舗で使用したり、オンライン店舗で商品をみて実店舗で購入するなど、利便性・満足度が向上します。

まとめ

「デジタル会員証」は、顧客管理の容易性や顧客分析にも役立つ観点から導入メリットが多くあります。顧客データを活用したマーケティングも行えることから、導入する企業や店舗が増えてきています。

デジタル会員証だけでなく、クーポンやポイントカードをデジタル化することで、集客やリピーター創出を効果的に行うことができ、売上の向上が期待できます。

弊社が提供している「matomaru(マトマル)」は、販促をDX化したい企業・店舗向けのDMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)サービスです。

アプリ構築に加え、メルマガ配信機能やLINE公式アカウントとの連携機能(※オプション)があり、ツール毎にバラバラだった顧客データを一元管理することができます。

デジタル会員証の導入を検討されている企業様、販促・集客のご担当社様は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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