店舗や企業の経営において欠かせない「集客」。最近は、集客の方法も様々で、自社にあったやり方が分からない・・と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
消費者行動が常に変化する現代においては、幅広い集客方法で認知拡大・顧客獲得を目指すことが重要です。
本記事では、効果的な集客方法と、店舗集客を成功につなげるためのコツをご紹介します。集客の施策を考える際に、是非参考にしてみてください。
目次
集客とは
集客とは、商品やサービスの魅力を伝えて興味を惹き、顧客を獲得するための活動や施策のことをいいます。
自社で販売している商品やサービスの販売数を増やし売上をあげるためには、集客数を上げより多くの顧客を獲得する必要があります。そのため、集客はビジネス成功において重要な役割を果たしているといえます。
とはいえ、ただ人を集めればよいというわけでもないのが集客の難しいところです。なるべく多くの顧客へアプローチできて、尚且つ自社商品・サービスに興味関心のある販売につながりやすい顧客層を集めるための戦略が必要なのです。
マーケティングとの違い
集客と類似した言葉に「マーケティング」があります。
マーケティングとは「商品やサービスを売るための活動全般」を指し、具体的には「市場調査」「施策展開」「既存顧客の単価アップ」など売上向上に繋がる全ての行動をマーケティングといいます。
そのため、集客は多岐にわたるマーケティング活動の一要素として存在していると捉えられます。
オンラインでの店舗集客方法|7選
では、具体的な集客の方法を「オンライン」「オフライン」に分けてみていきましょう。
まずはオンラインの集客方法についてみていきます。
店舗ホームページ・ブログ
店舗ホームページやブログは、商品・サービスの認知度向上に効果的な方法です。読んだ人に興味を持ってもらい、「購入・利用したい」と思ってもらえるような、魅力あるコンテンツにすることがポイントです。情報が古いものにならないよう、定期的な更新は必須ですが、自社で運営・更新を行えばコストを抑えた集客が可能です。
店舗アプリ
店舗アプリの導入は、リピーター獲得・顧客育成に効果的な方法です。最大の特徴はプッシュ通知で店舗情報を顧客に直接配信できる点です。イベント情報の配信や、アプリ会員限定のクーポンの配布など、様々なコンテンツを配信できます。ただし、店舗アプリは便利な反面、コストやリスクを考慮する必要があります。長期的な目線や、集客のターゲットに合わせて導入を検討することをおすすめします。
LINE公式アカウント
企業や店舗が開設したLINEのビジネス用アカウントで、友達追加したユーザーに直接メッセージを送ったり、付随する販促ツールを使ったりすることができます。LINEは、国内ユーザー数が約9,600万人と圧倒的に多く、幅広い集客に効果的だといえます。タイミングを問わずユーザーに情報を届けられるため、「プッシュ型メディア」といえます。
リスティング広告
リスティング広告は、GoogleやYahoo!などの検索結果の最上部に自社の広告を掲載し集客を図る方法です。広告を表示したいキーワードをあらかじめ設定できるため、特定のユーザー層を効率的にウェブサイトへ誘導できます。
SNS
InstagramやFacebook、X(旧Twitter)などのSNSで自社アカウントを作り、そこから自社店舗やウェブサイトに集客します。SNSは拡散力があるため、検索エンジンでは届かない潜在ユーザーへのリーチが可能な手法です。
メルマガ
大量の顧客に情報を届けることができるメールマガジンも、集客手法の1つです。「プッシュ型メディア」のメールマガジンは、ユーザーからのアクションを待たずに企業から能動的に情報を届けられるため、キャンペーンや新商品のPRなどの場面で効果的に働きます。
Google ビジネス プロフィール
Google ビジネス プロフィールとは、店舗の所在地や営業時間など基本情報を登録することで、Google検索結果やGoogleマップに表示できるツールです。能動的な集客ができるわけではありませんが、無料で利用できるツールのため、導入するべきツールだといえます。
オフラインでの店舗集客方法|4選
次に、オフラインの集客方法についてみていきます。
CM
マス広告の代表格であるCMは、認知拡大には欠かせない手法であり、大手企業を中心に活用されています。
チラシ
ポスティングや折り込みチラシなどの集客は、地域密着型ビジネスを中心に活用されています。ユーザーの手元に直接届けられるため、印象に残りやすい集客方法です。
ポスター
店頭や街中、駅構内に掲示されているポスターも集客方法の1つです。これらの検索やQR読み込みを通して、ウェブサイトへのアクセス数を増やすという展開も考えられます。
店頭イベント
スーパーなどの小売店などの店舗で実施するイベントは、顧客と直接コミュニケーションを取ることができます。たまたま店舗の前を通りかかったお客様に対してのアプローチもできるなど、潜在顧客の獲得にも期待できます。
店舗集客を成功させるためのコツ
ここからは、店舗集客を成功させるために抑えておきたい5つのコツを解説します。
コツ1.集客したいターゲットを明確にする
いざ集客をしよう!となった時、自社の商品・サービスを販売したいターゲットが定まっていないと、ただ不特定多数の人を集めるだけで、結果として効果の薄い集客になってしまいます。狙いたいターゲットが明確化されれば、どのような手法・訴求内容で集客をするべきかも明確になってきます。ターゲットの明確化には、ペルソナ設計がおすすめです。なるべく詳細なペルソナを設定し、集客したいターゲットを明確にしましょう。
コツ2.独自の魅力を言語化する
集客は、いかに顧客の興味関心を惹くかがポイントなので、他社や競合にはない独自の魅力を追求し、発信する必要があります。そのためには、他の商品・サービスよりも優位性のある点を見つけ、そのメリットや魅力をしっかりと言語化することが大切です。そうすることで、顧客の興味を惹きやすい訴求内容を考え出すことができ、効果的な集客ができるのです。
コツ3.集客方法を顧客の種類・購買行動に合わせる
顧客が自社の商品・サービスを認知し、購入するまでの間には過程があり、その過程ごとで発信するべき内容や集客方法は異なります。認知から興味、興味から行動(=購入)、どの過程にいる顧客も取りこぼさないように、顧客の種類と購買行動を理解し、それぞれのフェーズに合わせた集客方法と訴求内容を考えましょう。
新規顧客
新規顧客とは、自社での商品購入の経験がなく、初めて購入に至った顧客です。
新規顧客へアプローチを行う目的は、自社ブランドや商品の魅力を伝え愛着心を持ってもらうことで、リピーターを獲得する点にあります。定期的な商品購入による、売上の安定を図りましょう。
見込み客
見込み客とは、自社の商品購入の経験はないものの、認知はしており興味・関心が比較的ある顧客です。購入検討中の段階から購入へ導くためのアプローチが必要になります。
潜在顧客
潜在顧客とは、自社商品やサービスの存在を認知していないが、認知すれば見込み客になる可能性がある顧客です。
顕在顧客のみに注力していると市場は枯渇してしまうため、ビジネスを継続するためにも、潜在顧客を発掘し新たな見込み客を獲得する必要があります。
休眠顧客
休眠顧客とは、過去に自社商品やサービスの購入経験があるが購入していない期間が長期的に続いている顧客や、購入を検討したものの結果的に購入に至らなかった顧客を指します。
購入をやめた当時と現在では状況が変化している可能性があるため、改めてアプローチし自社商品やサービスへの関心を高めましょう。
コツ4.集客の成功法則を知っておく
自社の特性やターゲットを鑑みて、効率的な集客方法や施策を把握しておくことも非常に大切です。また、競合他社がどんな集客をしているのか市場調査を行い、成功事例を知ることも効果的です。効果の薄い集客にコストをかけるのではなく、売上につながる効果の高い集客をするためにも、成功の法則を知っておくと良いでしょう。
コツ5.顧客をファンへ育成する
集客では、顧客を獲得するための活動のほか、獲得した顧客を「ファン化させる」活動も大切です。せっかく獲得した顧客でも、一度だけの購入や利用で終わってしまっては、成功とは言い難いかもしれません。安定的な売上向上につなげるためには、集客で獲得した顧客を自社のファン=リピーターに育てることが重要なのです。
店舗集客におすすめのツールとその成功事例
ここからは、店舗集客に活用できるおすすめのツールとその集客方法の成功事例を5つご紹介します。
Facebookは実名制なので炎上リスクが少ないという特徴があります。定期的な投稿でフォロワーのタイムラインに情報を流すことができます。
成功事例「UNIQLO」
UNIQLOは、1日に1〜2回Facebookページの投稿を行っています。投稿内容は主に新商品やキャンペーンの情報で、簡潔なテキストと写真を添えて掲載しています。また、様々なタレントやアーティストをモデルに起用していることも特徴です。投稿の注目度を高めること、彼らの着用した商品にファンの関心を集めることが期待できます。
X(旧Twitter)
リアルタイムでの情報発信に有効で、多くの利用者数による拡散力が高いことが特徴です。SNSは広告による拡散が可能なので、活用幅が広いツールです。
成功事例「シャトレーゼ」
シャトレーゼは、X(旧Twitter)のアカウントを積極的に活用しています。例えば、商品画像の投稿、商品に関するユーザーの投稿のリツイート、独自のハッシュタグキャンペーンなどで、商品・ブランドの認知度向上を実現しています。また、ユーザーに直接返信することで、企業を身近に感じてもらえるような関係性を構築しています。
女性や若者の使用頻度が高いInstagramは、タグ付けにより特定のキーワードで検索をかけている人の目に留まる機会を増やしたり、綺麗な写真の投稿によりインパクトを与えられるツールです。
成功事例「Afternoon Tea」
Afternoon Teaは、Instagramアカウントを使って、商品紹介やキャンペーンの告知、他ブランドとコラボ企画を組むことで話題づくりをし注目を集めています。これまでとは異なる層へのアプローチをコラボ企画で可能にし、更にユーザー参加型にすることで、多くのファンを獲得しました。
YouTube
動画での集客で一番手っ取り早い方法は、YouTubeチャンネルを作成することです。YouTubeチャンネルがなくても、有名YouTuberとコラボすると、チャンネル内に残った動画で高い集客効果を維持できます。
成功事例「ホルモンしま田チャンネル」
群馬県の焼肉屋「ホルモンしま田」のオーナーが、YouTubeで発信しているグルメ動画が話題になりました。動画は自身の経験を活かした少し専門的な内容になっていて、例えば家庭でホルモンを調理するためのさばき方や仕込み方などを紹介しています。YouTubeによる認知度の向上は、通信販売での売上に繋がりました。
店舗アプリ
ブラウザを開かずにホーム画面から簡単に操作できる店舗アプリは、その利便性が評価されています。また、「プッシュ通知機能」「会員登録機能」「ポイント付与機能」「来店集計機能」などの機能を追加できることも店舗アプリの魅力です。アプリには、ユーザーが特典を受け取りやすくなるだけでなく、企業側が顧客情報を把握しやすくなるというメリットがあります。
成功事例「BOOKOFF」
BOOKOFFは「1年間の期間限定」「多くの店舗で導入する」という前提条件をもとに、30周年を記念してアプリを制作し、スタンプを貯めるシンプルな機能によって、約2か月で約8,600件のダウンロードを記録しました。
まとめ
集客は、オンライン・オフライン含め様々な方法があります。そのため、まずは集客の目的と自社の求めるターゲットを明確にすることが重要です。それから自社に適した集客方法で、効率的かつ効果的な集客を目指していきましょう。
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