LINE公式アカウントのメッセージが「読まれない」「反応がない」と悩んでいませんか?実はユーザーの心を掴み、成果を左右する重要な要素は「クリエイティブ」です。この記事では、LINE公式アカウントの反応率を高める配信のコツを紹介します。
目次
1. 反応率を高めるクリエイティブ設計の重要性
LINE公式アカウントは、企業や店舗がお客様に直接情報発信をして顧客ロイヤリティを高める強力なツールです。しかし、ただメッセージを送るだけでは、数ある情報の中に埋もれてしまい、期待する成果を得ることは難しいでしょう。ここで鍵となるのが、「クリエイティブ」の力です。
1.1 反応率アップに直結する情報配信ツール
LINE公式アカウントのメッセージは、メールマガジンなどと比較して開封率やアクション率が高い傾向にあります。「特定のページへ誘導したい」「クーポンをクリックして獲得してもらいたい」といった効果を検証する際には、クリエイティブのクリック率が重要な指標のひとつです。
開封率をさらに高め、メッセージの先にあるコンテンツへユーザーを導くためには、クリエイティブの質が決定的な役割を果たします。クリエイティブは単なる装飾ではなく、ユーザーの「見たい」「知りたい」という欲求を喚起し、メッセージの入り口となる重要な要素です。


出典:LINEヤフー株式会社調べ LINE公式アカウントに関するエンドユーザー向け調査2021年7月21日(水)~2021年7月22日(木)
2. 視覚的訴求を強化する2つのメッセージ形式
LINE公式アカウントのメッセージ機能の中でも、リッチメッセージとカードタイプメッセージは、視覚的な訴求力と複数の情報を効果的に伝える能力に優れています。これらの多機能なメッセージ形式を使いこなすことで、ユーザーの反応率を格段に向上させることが可能です。
2.1 リッチメッセージの特徴
「リッチメッセージ」とは画像やテキストを一つのビジュアルにまとめて配信できるメッセージ形式です。テキストだけでは分かりにくい商品やキャンペーンの情報でも、画像と一緒に伝えることで分かりやすく、多くの情報を伝えることができます。

● 商品やサービスの魅力を直感的に伝えられる
視覚的にインパクトのある表現ができるため、商品やサービスの魅力を直感的に伝えられ、テキストのみのメッセージよりもユーザーの目を引きやすいのが特長です。
● 画像にリンクやクーポンを設定でき、高い誘導効果を発揮
通常の画像メッセージでは、タップしても拡大表示されるだけですが、リッチメッセージならリンク先やLINEクーポンを直接設定できます。
そのため、キャンペーンページや商品詳細ページなど、目的のページへの導線を強化でき、ユーザーの行動を促進しやすい仕組みです。
● 自動応答メッセージと連携し、スムーズな問い合わせ対応が可能
リッチメッセージに設定できるアクションのひとつに「テキスト」があります。ユーザーがリッチメッセージをタップすると、あらかじめ指定したテキストを自動送信できるため、自動応答メッセージ機能と組み合わせることでFAQ対応なども可能です。
また、分割したエリアごとに異なるテキストを設定すれば、ユーザーの選択内容に応じてパーソナライズされた返信も行えます。
2.2カードタイプメッセージの特徴
「カードタイプメッセージ」とは、カルーセル形式で複数枚のカードを配信できるメッセージフォーマットです。4種類のカードタイプを基に情報を入力することで、整理されたレイアウトのメッセージを簡単に作成できます。

● 複数の情報をスライド形式でまとめて訴求できる
複数の商品やサービス、キャンペーンを横スライドで一覧表示できるのが特徴です。ユーザーは左右にスワイプするだけで比較や閲覧がしやすく、シリーズ展開やスタッフ紹介、人気商品ランキングの紹介などに適しています。
● 各カードにリンク設定が可能で高い誘導効果
カードごとに個別のリンク先を設定できるため、ユーザーの興味関心に合わせてページ誘導が行えます。特定の商品ページや予約フォームなど、行動に直結させやすいのが強みです。
● テキスト・画像・ボタンを組み合わせて情報を整理
1枚のカードに画像・タイトル・説明文・リンク遷移ボタンをまとめられるため、視覚的に整理された印象を与えます。デザインテンプレートを活用すれば、統一感のあるレイアウトを簡単に作成可能です。
● 配信の省スペース化と視認性の両立
1つのメッセージ内で複数の訴求をまとめられるため、配信ボリュームを抑えつつ情報量を確保できます。ユーザーのトーク画面でも見やすく、煩雑になりにくいのが利点です。
3. 成功事例から学ぶ反応率向上術
3.1 リッチメッセージ改善事例
リッチメッセージは、画像やテキストを1つのビジュアルにまとめて訴求できるメッセージ形式ですが、複数のリッチメッセージを吹き出しで分けて配信を行う際、表示順が上になるにつれてインプレッション数・クリック数・クリック率が低くなる傾向があります。

◆改善例: 都内商業施設の例 TR数約10,000
◆配信方法: リッチメッセージ(2吹き出し×3枚)
1吹きだしで1枚ずつ縦に並べるより、複数のコンテンツを1つのリッチメッセージ内に組み込むことによって、インプレッション数・クリック数の減少を抑えつつ、遷移させたいコンテンツへ誘導させることが可能です。

3.2 カードタイプメッセージ改善事例
カードタイプメッセージは、カルーセル形式で複数のコンテンツを1つにまとめて配信ができるメッセージ形式です。複数の商品やサービスを一度に紹介でき、ビジュアル訴求にも優れていますが、表示順が後半になるにつれてクリック数・クリック率が低くなっていく傾向があります。

◆改善例: 都内商業施設の例 TR数約10,000
【改善前】◆配信方法: カードタイプメッセージ(1吹き出し 6枚)
平均クリック率8%

【改善後】◆配信方法: カードタイプメッセージ(2吹き出し×3枚)
平均クリック率 12% (1吹き出し6枚と比較して1.5倍のクリック率)

4. LINE公式アカウント クリエイティブの効果測定と改善
LINE公式アカウントで配信したクリエイティブは、配信して終わりではありません。成果を最大化するためには、その効果を正確に測定し、継続的に改善していくことが不可欠です。LINE公式アカウントの管理画面では、メッセージの開封率・クリック率など、詳細なデータを確認できます。最適なクリエイティブを見極めるため、異なるバージョンの画像、テキスト、ボタン文言などを一部のユーザーに配信し、どちらがより高い反応率を得られるかを比較することも効果的です。これらの分析結果をもとにクリエイティブを修正し、再度配信して効果を検証するPDCAサイクル(Plan→Do→Check→Action)を継続的に回すことが、LINE公式アカウントの成果を最大化するための鍵です。
5. まとめ
LINE公式アカウントの運用において、クリエイティブは単なる装飾ではなく、ユーザーの反応率や行動を直接左右する極めて重要な要素です。本記事でご紹介したように、配信目的に応じたメッセージ設計やクリエイティブの効果検証を行うことで、反応率の高い配信を継続的に実現できます。
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