LINE公式アカウントのショップカード機能を活用できていますか?
顧客管理や売上アップに繋がるショップカードは、集客において非常に強力なツールです。
本記事では、LINE公式アカウントのショップカードの基本機能から、外部ツールを活用した運用方法まで解説します。
目次
1. LINE公式アカウントのショップカードとは?
LINE公式アカウントのショップカードとは、来店や商品購入の特典として付与するポイントを、LINE公式アカウントで発行・管理できる機能です。顧客はLINEアプリ上でショップカードを提示することで、ポイントの付与や特典の利用ができます。
従来の紙やプラスチック製のポイントカードとは異なり、スマートフォン一つで管理できるため、顧客にとって利便性が高く、店舗側にとっても管理コストの削減につながります。
引用:LINEキャンパス
2. ショップカードの基本的な機能
2.1 ポイントの付与および履歴の確認
来店時や商品購入時にユーザーのスマートフォンでQRコードを読み取ることで、ポイントを貯めることができ、貯まったポイントは特典と交換したり、割引に利用したりできます。
ポイント付与のルールは、店舗側で自由に設定可能です。例えば、100円の購入ごとに1ポイント付与する、初回来店時にボーナスポイントを付与するなど、柔軟な設定が可能なため、顧客の購買意欲を高める効果的な運用方法を検討してみましょう。
また、不正利用防止のため、ポイント取得を1日1回までにする、指定時間以内には再取得できないようにするなどの制限を設けることもできます。
2.2 特典の設定
ショップカードでは、顧客に提供する特典を設定できます。特典の内容は、割引クーポン、無料商品など、様々な設定が可能です。例えば、特定のポイント数に到達した顧客に10%オフや500円引きなどの割引クーポンを提供したり、誕生月に特別な特典をプレゼントしたりすることで、顧客満足度を高め、ロイヤルカスタマーの育成に繋げることができます。
2.3 ランクアップのカード設定
ショップカードには、ランクアップ機能が搭載されており、1枚目のショップカードのスタンプが全て溜まると、次のカードへ切り替えることができます。例えば、上位ランクの顧客には特別な割引を適用したり、優先的に新商品情報を提供したりと、顧客の来店回数や購入金額に応じて会員ランクを設定し、ランクごとに異なる特典を提供することで、顧客の来店意欲を高めることができます。
2.4 利用データの分析
LINE公式アカウントの管理画面では、ショップカードの利用状況に関するデータを確認できます。発行したショップカードの枚数や付与ポイントの合計数、利用率などの数値をもとに集客や販促における施策の立案に役立てることができます。
3. ショップカードを利用するメリット
LINE公式アカウントのショップカードを利用することで、従来の紙やプラスチックのカードでは実現できなかった様々なメリットが得られます。
3.1 コスト削減
紙やプラスチックのカードだとショップカードを発行、制作する度にデザインや印刷の費用がかかっていましたが、LINE公式アカウントのショップカードであれば、LINE上で簡単に作成することができます。ユーザーはスマートフォンさえあれば利用できるため「急に来店したため、ポイントカードを家に忘れてしまった」「会計時、財布に入れたはずのポイントカードが見つからない」といった事象を防ぐことができます。
3.2 運用の効率化
紙のショップカードでは、ポイントの付与や特典の管理に手間がかかり、顧客情報も正確に把握しづらいという課題がありました。LINE公式アカウントだとQRコードを読み取るだけでポイント付与ができ、管理画面にて集計、分析の確認ができるため手作業でのポイント管理が不要になります。
3.3 友だち数の増加
ユーザーがショップカードを利用するためには、LINE公式アカウントを友だち追加する必要があります。そのため、ショップカードの発行を案内することで、自然な流れで友だち追加を促すことができ、来店時のショップカードの利用によって、ブロック防止にも役立ちます。また、LINE公式アカウントの友だち追加経路の項目に「ショップカード」を指定できるので、ショップカードをきっかけに友だち追加した人数を確認することも可能です。
3.4 リピーターの創出
既存顧客の来店頻度を上げることは、安定した売上を確保するために非常に重要です。来店ごとにポイントを付与し、一定ポイント数で特典を提供することで、顧客に再来店を促すことができます。ポイントは、購入金額に応じて付与したり、特定の商品購入でボーナスポイントを付与するなど、工夫次第で顧客の購買意欲を高めることができます。また、ポイントの有効期限をユーザーに通知する機能もあるため、期限間近になったユーザーの来店動機にもつながります。
4. +DIRECT(プラスダイレクト)を活用したショップカード
LINE公式アカウントの標準機能で提供されるショップカードは、基本的な機能が充実している一方で、デザインのカスタマイズ性や高度な分析機能に限りがあります。ここからは弊社が提供する+DIRECT(プラスダイレクト)を活用したショップカードについてご紹介します。
4.1 +DIRECTとLINE公式アカウントのショップカードの違い
4.1.1 「誰が」「どの地点」でスタンプを貯めたかが分かる
LINE公式アカウントのショップカードは付与ポイントの合計数や特典チケットの使用数を分析することができますが、ユーザー単位での分析はできません。
+DIRECTであれば、ショップカード利用時にLINEログイン(LINE ID取得)を挟むことでユーザー単位での識別が可能です。
「どのユーザー」が「いつ」「どこで」「何ポイント」付与されたのかを判別できるようになり、データはCSVでのダウンロードも可能となっているため、集計作業も手間なく行えるようになります。
また、ユーザー単位での識別が可能なことから、ご来店が遠ざかっているユーザーに向けて「今ならスタンプ●倍」や「あと●ポイントでプレゼントGet」など取得状況に応じたセグメント配信にも活用できます。

4.1.2 スタンプ画像を自由に設定できる
LINE公式アカウントでは、テンプレートにあるデザインしか使うことが出来ず、自由に設定できるのは、背景画像のみです。+DIRECTのショップカードではポイント付与画像や未付与枠の画像を「店舗毎」に設定することが可能です。また、画像の設定だけでなくポイントを付与された「日付」や「どこの地点」で付与されたかを表示することもできます。

4.1.3 複数店舗利用時の活用
LINE公式アカウントのショップカードは、1アカウントにつき1つのショップカードを作成でき、複数店舗展開している企業の場合、複数アカウントで1つのショップカードを運用できます。LINE公式アカウントで複数店舗共通のショップカードを利用することはできますが、「どの店舗」でスタンプが付与されたのかは判別することができません。
それに対して+DIRECTでは、共通のショップカードで「付与された店舗」を確認することができるため、利用の多い店舗分析にも活用することができます。 また、複数のQRコードを発行できるため、例えば商業施設内でQRコードを店舗ごとに設置し、それぞれ店舗で読み取るとスタンプが溜まる「スタンプラリー」の様な施策も可能となり、店舗ごとの来店促進や、商業施設内の回遊ルートを把握したい場合などに有効です。

4.2 活用事例:来店ポイントを貯めるほど当選確率アップ!
既存顧客の来店頻度を上げることは、安定した売上を確保するために非常に重要です。来店ごとにポイントを付与し、一定ポイント数で特典を提供することで、顧客に再来店を促すことができます。ポイントは、購入金額に応じて付与したり、特定の商品購入でボーナスポイントを付与するなど、工夫次第で顧客の購買意欲を高めることができます。また、ポイントの有効期限をユーザーに通知する機能もあるため、期限間近になったユーザーの来店動機にもつながります。
業種:ホームセンター
ショップカードを合計3枚用意し、ポイントを貯めるごとにショップカードがランクアップされていきます。5ポイント溜まると抽選に参加でき、ポイント数が多いほど当選確率がは上がります。ポイントを貯めるごとに当選確率がupするため、ユーザーは繰り返し店舗に訪れるようになり、リピーター創出に貢献します。
【運用方法】
①期間中、店内設置のQRコード付きポスターをスマホで読み取り、ポイントを貯める
➁5ポイント溜まると次のカードへランクアップ
③トーク画面上にメッセージが届き抽選がスタート
④ショップカードがランクアップするごとに当選確率はアップ

5. ショップカード運用のコツ
5.1 リッチメニューに設定
ショップカードへ遷移するリンクをリッチメニューに設定することができます。リッチメニューは、トーク画面下部に表示されるメニュー機能です。リッチメニューにショップカードへの導線を表示することで、ユーザーはLINE公式アカウントのトーク画面を開けば、すぐにショップカードへアクセスできるようになります。
5.2 ショップカード×NTAG(エヌタグ)
ショップカードのQRコードを店頭において、スマートフォンのカメラで読み取ることでポイントを付与することができますが、読み取りの際にカメラを立ち上げるまでに時間がかかってしまう場合があります。
そこで活用できるのがNTAG(エヌタグ)です。NTAGは、近距離無線通信技術NFC(Near Field Communication)を利用したICタグの一種で、レジや駅の改札でICカードをタッチしたり、アパレルにおいて商品タグでの会計など様々な用途で活用されています。
店頭POPにNTAGを設置して、スマートフォンをかざすだけで簡単にショップカードへ遷移させ、ポイントを付与することができます。NTAGはショップカード以外にも、LINE公式アカウントの友だち追加やキャンペーンへの参加など、シームレスな顧客体験を実現させます。

NTAGに関して詳しくは下記の記事よりご確認ください。
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NTAGとは? LINE公式アカウント、+DIRECTと組み合わせた活用方法をご紹介
6. まとめ
今回は、LINE公式アカウントのショップカードの基本的な機能から運用するメリット、外部ツールを活用したショップカードに関してご紹介しました。ショップカードを最大限に活用することで、新規顧客の獲得や来店頻度向上を実現できます。
標準機能だけでも十分な効果が期待できますが、「ユーザーのポイント数・来店頻度を把握したい」「オリジナルのデザインで運用したい」などより高度な分析や運用をしたい場合は、弊社が提供する+DIRECT(プラスダイレクト)を検討してみてはいかかでしょうか?
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