昨今では企業活動において、様々な形で販促活動が行われています。
今回ご紹介するのは、販促イベントについてです。販促イベントとは、商品の宣伝をしたり新規顧客の獲得を目指すイベントですが、イベントの開催にも様々な形があります。
商品の特性や顧客のニーズに合った方法で、販促イベントを行わないと、十分な効果は得られません。
そこで本記事では、販促イベントに関して、種類や成功させるためのポイントを解説いたします。
販促イベントについてお悩みの担当者様は参考になさってください。
目次
販促イベントの種類
販促イベントとは、その企業の商品やサービスに関する販売を促進させるためのイベントです。
販促イベントとはいえ、方法は様々であり、その目的などもそれぞれ違います。どのような商品・サービスをどのような顧客向けに販売したいのかによって最適な販促イベントは異なってきます。
以下では、一般的な販促イベントの種類や目的に関してご紹介します。
1.プロモーション
商品プロモーションとは、商品やサービス自体の知名度を高めるために宣伝することを指します。新規顧客や潜在顧客向けに、商品やサービスの概要を知ってもらい、購入のきっかけになるように繋げます。
例として、試供品の配布や試食会、試写会などの体験活動などが挙げられます。
2.即売会
商品即売会とは、会場を設けて商品を展示し、その場で販売を行うイベントのことを指します。実際に実演などを通して、興味を持ってもらってからすぐに予約・購入ができるため、商品のPRだけでなく、新規顧客の獲得にもつながります。
例としては、物産展や実演販売、絵画展、フリマ、コミケ(コミックマーケット)、東京モーターショーなどが挙げられます。
3.企業向けの商談展
企業向けの商談展とは、その名の通り企業向けに商取引を行うイベントを指します。
主な顧客が企業や法人である場合は、このようなイベント形態が有効な手段になります。企業向けの商談展では、見込み顧客との関係を新たに構築したり、商談を進めることができるというメリットを得られます。
例として、見本市や、商品展示会、産業交流会などが挙げられ、参加企業は顧客に向けてプレゼンテーションなどを行います。
4.プライベートショー
プライベートショーは、企業が単独で行い、招待した特定の顧客だけが参加できる販売促進イベントです。
他のイベントとは違って、一般客に公開されないため、既存顧客や一定の関係性を築いた顧客などを対象に行われるイベントとなります。参加者を限定することによって、商品やサービスを紹介することに時間を割いて、参加者との関係性をさらに深めることができます。
既存顧客向けに新商品の案内をしたい場合や、商品のプロモーションだけでなく、顧客との信頼関係を深めることも目的とする場合は、このイベント形態が有効な手段になります。
成功に導く5つのポイント
販促イベントの種類などを踏まえた上で、イベント成功のためにはどういった点を注意すればいいのか5つのポイントを紹介します。
1.商品・サービスの魅力の確認
まず初めに認知度を向上させたい商品の魅力や特徴を再確認する必要があります。商品の特異性や魅力を自分自身で確認し、理解することによって競合他社との違いや顧客に与えるメリットを把握することができ、より効果的な販促イベントを考案することができます。
適切にターゲットを設定し、入念な計画を立てましょう。
2.目的の明確化
先ほど紹介したように、販促イベントは様々な種類があるため、目的や達成したい目標ごとに手段を選択する必要があります。
そのためにはターゲットや、商品のアピールなのか、企業の認知度をあげたいのかなど目的を明確にしなければなりません。
3.ターゲットの特定
前段階で目的がはっきりしたら次にターゲットを絞ります。これはターゲットによっても効果的な販促イベントやPR手段が異なるためです。
例えば、若者や学生をターゲットにPRしたい場合は、SNSを活用したりすることで大きな効果が期待できます。またターゲットは年齢、性別などそれぞれの属性まで見極めて設定すると、ターゲットのニーズに合ったPRをすることができます。
4.会場準備
目的やターゲットを設定し終えたら、イベントの規模感や来場者数、予算などを確認して適切な会場を決定します。
ターゲットによって周辺の交通アクセスや駐車場の有無なども確認しておくといいでしょう。
5.告知・集客の手段
開催までの概要が決定したら、そのイベント開催の旨を告知していきます。
この段階でどれだけイベントの認知度を上げられるかが来場者数に大きく影響するため、イベント成功のためには欠かせません。
告知もターゲットによって情報を入手しやすい方法が異なるため、チラシやポスターなどの紙媒体、SNSやDMなどでのオンライン活用など、様々な手段を検討し、ターゲットに一番適した方法で宣伝しましょう。
施策事例2選
今まで紹介したイベントの方法や意識すべきポイントを踏まえた上で、2つの業界の施策例をご紹介します。
それぞれ目的やターゲットが異なりますので、ぜひ参考にしてください。
1.美容業界におけるPRイベント施策
【店頭に試供品の体験ブースを設置し、商品のPRイベントを開催】
この例では、商品の認知度が低い点を解消させることが目的でした。
美意識が高い女性のお客様が既存顧客に多い点に着目し、ターゲットを絞った上で、体験ブースの設置場所や、開催店舗、エリアを選定しています。
それによって認知度を高めることに成功し、新規顧客の獲得や売り上げアップを実現することができました。
2.食品業界におけるPRイベント施策
【スーパー内の試食販売によるPRイベントを開催】
この例においても、商品の認知度の拡大と売り上げのアップを目的としていました。
店頭調理を含め、難易度は高まりますが、食品などは試食によってターゲットに直接アプローチでき、効果的だと言えます。
試食販売を行う場所や、エリア、開催店舗を各店舗の顧客やターゲットから設定し、実際に試食プロモーションを行うことで、結果的に商品の認知度の向上と売り上げの増加を同時に実現することができました。
まとめ
本記事では、販促イベントに関して、種類や成功させるためのポイントを解説しました。
より効率的にそれぞれの目的を達成させるために、方法や手段を適切に選定しましょう。
もし販促の方法や販促イベントに関して思い通りに行かなかったり、わからないことがあればプロに相談するのも一つの手ですので、有効に活用しましょう。
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